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氏名:堀内 保輝
職種:管理スタッフ
入社:2013年4月
部署:奈良事業部 管理チーム 主任
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近畿大学 経済学部 総合経済政策学科を卒業。食品会社をメインに就職活動を行い、説明会や面接を受ける中で従業員を大事にする姿勢が感じられた名阪食品株式会社に2013年入社。仕入部で研修を受けたあと、大阪事業部の営業開発チームに配属される。保育園や老人施設、学校などに足を運んで新規開拓を行いながらさまざまなスキルを身に付け、2017年に奈良事業部の管理チームへ異動。顧客・事業所管理を行い、2019年に主任へ昇格する。趣味はドライブで、休日になると関西圏内の観光名所へ出向いてリフレッシュしている。
What I do-こんな仕事をしています-多くの事業所を管理し、それぞれに適したサービス・人員配置を考える。
管理チームの仕事の中心は、事業所(調理現場)の運営業務です。各事業所の責任者と連携してスタッフの管理・採用を行いながら、栄養士とも協力して予算内でいかにご満足いただけるかを考えています。私が管理している事業所は、現在15件。一番数の多い学校を筆頭に、老人施設、保育園、社員食堂など業態の種類も豊富で、それぞれに違いがあります。たとえば、学校であれば土日祝がお休みで夏休みをはじめとした長期休暇がありますが、老人施設の稼働日は365日です。人数はもちろん、調理方法や献立も変わるので、最適な管理の仕方も変わります。採用も大事な仕事で、ただ人を雇えば良いわけではなく、その方のキャラクターをしっかり見定めて「この人が今回の事業所に入るとどうなるのだろう」と考えながら選考しています。
1日のスケジュールの大半を占めているのは、担当する事業所の巡回です。平均して1日5~6件回り、1件につき約1時間かけてスタッフたちとコミュニケーションを取りながら各事業所の様子を把握しています。事業所では私の母親世代や祖母世代ほど年齢が離れた人も多いのですが、みなさん気さくに接してくれるので年の差による苦労を感じたことはありません。
お昼ごはんは事前に準備せず、基本的に巡回した事業所で提供しているメニューを食べています。同じ料理でも「どのような人が召し上がるのか」で味付けが変わり、例をあげると保育園などお子様に向けたメニューは全体的にうす味です。個人的には濃い味付けが好みなので、社員食堂への巡回時にお昼を食べられるときはうれしいですね(笑)
「明日は何が食べられるかな」と楽しみにしていただけるような料理を提供したいという想いと、会社の利益の両立を図るのがむずかしいですが、そこは栄養士と力を合わせて、日々変わる材料費と格闘しながら調整しています。多くの人たちとコミュニケーションを取る仕事で、ときには板挟みになることもありますが、うまくいったときの達成感は大きく、自分の性に合う仕事だと感じています。
My work -先輩たちの働く姿-困ったことがあれば助け合う風土があり、一体感を持って目標を目指せる。
この会社で働けてよかったと感じるのは、助け合いの精神にあふれているところです。奈良事業部管理チームは私を含め、現在7名おり、普段は別々に動きますが、だれかが担当する事業所で欠員が出てしまった場合は、別の管理スタッフがヘルプを手配するなどフォロー体制は万全です。それは事業所スタッフにおいても同じで、当日勤務予定の人に急な休みが発生した場合、「私が代わりに出るよ」と申し出てくれる人がたくさんいるので本当に助かっています。 また、会社として利益を出し続けなければいけないので、人件費をはじめ予算の最適化を行うことがありますが、その際も事業所の理解が必要不可欠です。責任者と話し合いながら、みなさんと力を合わせて成果を出せるとうれしいですし、「自分ひとりでできることではない」と感謝の念がわいてきます。 管理の仕事は、すぐに結果が出る仕事ではありません。新人を採用して、その人がうまく組織に溶け込んで機能しだしたと思えるようになるまでには、やはり時間はかかります。ですが、まるでパズルのピースのように、その事業所にピタリとフィットして、いままで以上に事業所がうまく回り出していく過程を楽しめるのは管理スタッフの魅力です。 管理スタッフとして働き始めて2年経ち、一歩ずつ事業所スタッフとの関係が深まってきました。言いにくいセンシティブな問題についても話してくださるようになり、頼ってもらえているのだと感慨深い想いになります。たくさん助けられてきたので、今度は自分が働きやすい職場をつくらないといけないと情熱を燃やしています。
People and culture -働きやすい職場-お客様満足にも、従業員満足にも、全力で取り組む社風がある。
『名阪食品』には「おもてなしの心を持ち、笑顔で高品質のサービスを誠実に効率よく提供することにより、お客様の満足度、従業員の幸福、会社の成長を実現する」という理念があり、その想いを全員が共有しています。お客様満足の探求は、まずお客様のことをよく知り、何を求めていらっしゃるのかを探って提案していく行動を指します。営業はもちろん、管理スタッフの立場からも、お客様へ提案可能です。私自身、ゼロベースからの提案はまだありませんが、お客様の求めるメニューをいかに見栄え良くできるかを考え喜ばれたことがあります。 ある老人施設のお客様なのですが、クリスマスにバイキングを実施したいと相談を受けました。その際に料理の目玉としてリクエストされたのは、刺身の舟盛りです。事業所の調理師にそのことを伝えると、舟盛りをつくる技術がないということで、どうしたものかと思案しました。とはいえ、お客様が強く望まれるものは何とか実現したいので、ほかの管理スタッフに相談することに。みなさん親身になって考え、別の調理師を探してくれたおかげで、できる人が見つかり、クリスマス当日に見栄えも味もすばらしい舟盛りを提供することができました。先方も非常に喜んでくださり、良い思い出として印象に残っています。 従業員の幸福の追求にも余念はなく、しっかりとコミュニケーションを取りながら、働きやすい環境づくりも行っています。全従業員を合計すると2000名近く在籍する大所帯になるのですが、雇用形態に関わらず年に1回クオカードが贈呈され、事業所スタッフからも好評を得ています。がんばりに対して何か還元できないかということで、いまもさまざまな福利厚生を検討中です。お客様だけでなく、自社の人間に対しても真剣になれるのは、“人あっての会社”という哲学が当社の根本にあるからだと思います。
My work -先輩たちの働く姿-管理スタッフとして、より効率的で、よりお客様にご満足いただける体制をつくりたい。
2019年4月に主任に昇格したので、これからは自分のことだけでなく、全体のサポートもできるようにならなくてはと気持ちを引き締めています。早期に実現できるように、管理チームだけでなく営業も含めて周りに対する声かけを、以前よりするようになりました。さらに、業務の効率化も自身の課題として取り組んでいます。 そのひとつが、業態別に管轄するマネージャー制度の導入です。私の担当エリアであれば、学校給食が一番多いので、まずは学校給食を担当するマネージャーの創設を考えています。実現すれば、よりお客様へのサポート体制が強化されますし、管理スタッフの負担が減るため、担当する事業所件数を増やせます。このアイデアをミーティングや会議の場で発信し、課長や部長へも相談してきました。社員全員に言えることですが、だれもがアイデアをすぐに否定せずに話をしっかりと聞いてくれるので、いつも積極的に発言できています。 社内体制を強化する一方で、お客様との関係づくりもさらに深められるように、巡回をこまめに行い普段からお顔を合わせるのはもちろん、特別な行事のお食事に対するノウハウも蓄え、「おかげで良いイベントになった」と喜んでいただけるように努めています。会社全体の売上も伸びてきているので、さまざまな形でその成長に寄与できればと日々業務に励んでいます。