- Profile
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氏名:上原 舞衣
職種:接客長
入社:2012年4月
部署:木曽路相模原店 接客長
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実践女子短期大学英語コミュニケーション学科卒。新卒で木曽路に入社。上落合店(新宿)、小山店(栃木)、環七小竹町店(練馬区)を経て、現在相模原店接客長として勤務。小さいころから周囲とお話をすることが好きでキャビンアテンダント(客室乗務員)を目指していた。おもてなし力をアップしよりクオリティの高い接客を身に付けたいと、短大時代にアルバイトスタッフとして入社したのが木曽路との出会い。
What I do -こんな仕事をしています- 和装、日本古来の礼儀作法で”和のおもてなし”を究める
2012年4月に新卒で入社し、5年目です。2014年8月より、接客長として勤務しております。
接客長としての役割は大きく分けて2つ。
準社員(アルバイト・パートスタッフ)の教育と、営業中の接客クオリティーを常にキープできるように、指示を出し、また自らも接客を行うことです。
木曽路は、厳選した和牛・国産牛のしゃぶしゃぶと、旬の素材を活かした四季折々の日本料理を落ち着いた雰囲気で堪能していただくお店です。料理へのこだわりはもちろんですが、上品な和風の内装、スタッフは和装で日本古来の礼儀作法に則った立居振舞が基本で、“和のおもてなし”を究める接客が大きな特徴です。企業様の接待の会食や七五三をはじめご家族のお祝いの席や法事など、“特別な日”のお食事の場としてご利用いただくことが多く、客単価5,000円~1万円という高単価にもかかわらず100店を超えるチェーン展開をして成功している国内でも類をみない飲食店です。
料理の美味しさに加え、木曽路らしさ、ブランドカラーを演出するのが、接客係のミッションです。だからこそ、着付け、礼儀作法、言葉遣いなど規律、礼律に関する幅広い内容を、接客を担当する準社員さんたちに指導するのが接客長としての私の最大の役目です。準社員さんは高校生、大学生、主婦など、年齢もキャリアもさまざま。各人に応じて自分が実際にやってみるなど、分かりやすく教えるように心がけています。
私自身そうでしたが、学生スタッフに対しては、学校生活ではなかなか学ぶことが難しい和の礼儀を伝えることで、「いずれ社会に出たときにきっと役に立つ」と思いながら、初歩の初歩から噛み砕いて教えるように心がけています。
また、店長とミーティングを定期的に行い、接客クオリティを維持するための取り組みを考えています。
そのためには、準社員一人ひとりの様子をしっかり共有することが大事です。こういう言葉をかけてあげればこの子は成長する、こういうことにチャレンジしてもらうえば、もうワンステップ成長できる、など、話は尽きません。そして、店長と共有したことを日々の接客の場で実践します。
例えば、お座敷での立振る舞いが課題の学生スタッフを教育する時には、私も同じお座敷に入り、私の接客の様子を見てもらいます。お客様がお帰りになった後に、まず気づいたところを挙げてもらい、良かったこと、こうすればもっと良くなるといったことの振り返りをします。
My choice -この会社を選んだ理由- 「よろこびの食文化の創造」という経営理念を実践している会社です
実は、短大時代から木曽路でアルバイトをしていました。 接客の仕事が好きで、当時はキャビンアテンダントを目指していたこともあり、アルバイトをするならば、接客力を身に付けることができる仕事が良いと思ったのです。 和装で、和のおもてなしをするということは分かっていたのですが、アルバイトに対してもきちんと礼儀作法を教えてくれることに驚きました。 着物は七五三以来だったのですが、接客長や先輩に教えてもらい、着付けをマスター。和のおもてなしの素晴らしさに目覚めるきっかけになりました。 そして就職活動が始まったのですが、当時、航空業界は大手企業が企業再生支援の真っ只中。先の見えない状態で、就職活動を通して、本当に自分がやりたい仕事は何かをもう一度考えざるを得ませんでした。そして思ったのは、私は接客が好きで、お客様に喜んでいただく仕事がしたいということです。木曽路でのアルバイト経験が、私にとってとてもかけがえのないものになっていたことに改めて気づきました。 新卒枠で改めて当社の採用試験を受け、入社しました。「よろこびの食文化の創造」という木曽路の経営理念はまさに私がやりたい接客を実践できる場だと思います。
My choice -この仕事を選んだ理由- 知れば知るほど、「もっと知りたい、身に付けたい!」と思う
世界的に「和食」への関心が高まっています。 外国の方だけではなく、私たち日本人を含め「和食」ブームはこの先も続くでしょう。 ですが、「和食」は単にブームで終わるものではありません。 料理はもちろんですが、料理を盛る器、食する空間、そして配膳、食事の作法まで含めた「和のおもてなし」が、私たち日本人の大事な財産であり、誇りだと思います。日本人に生まれたからこそ学び、身につけたいものです。 少し大げさかもしれませんが、「和のおもてなし」を究め、日本の伝統文化を世界に、後世に伝える一翼を担える仕事です。 和装の着付け、立居振舞、言葉遣いはもちろん、玄関や床の間に飾るお花の生け方、季節ごとのお料理の名前と由来、器の模様との関係など、知れば知るほど、「もっと知りたい、身に付けたい!」と思うのです。和の文化って、こんなにも奥深く、そして本来は生活に密着していたものなのですね。 入社後、社員研修では、同期と一緒に接客のいろはを学びました。 知っていることもあったのですが、社員研修では店長や接客長としての経験豊富なトレーナーが直接ご指導下さるので、とても勉強になります。お茶の置き方、歩き方、お座敷の入り方、どれひとつとっても、和のプロの立居振舞はここまで異なるのかと驚き、いつかはあの高みまで自分も行けたらと思いました。 今は接客長として準社員に自分が教える立場なので、自分がアルバイトをしていた時の経験を踏まえ、どういう言葉で伝えればよいかなど、考えるようになっています。 準社員さんが着付けが上手になったり、お客様からお褒めのお言葉をいただけるなど、成長している姿を見ることができるのは、接客長としてのもうひとつの大きなやりがいです。
My work -心に残っているエピソード- 異動先の店舗にも通ってきてくださるお客様の存在
「この仕事をしていて一番よかった、もっとがんばろう!」と思うのは、やはりお客様から信頼されているということを肌で感じることができる瞬間です。 私は実家を出て自立したかったので、会社に寮を用意してもらい、色々な店舗で経験をさせてもらいました。 入社2年目で、新店の立ち上げメンバーとして栃木県の店舗に異動した時のお話です。 団体の宴会が重なり、混雑していたある日、個人で利用されたお客様からお料理がなかなか出てこないと接客係にご意見をいただきました。そこで私が急いでそのお座敷に入り、以降、お帰りになるまで担当させていただきました。するとお帰りのときに、「ありがとうね、また来るわ」とおっしゃっていただけたのです。 それだけでも日々の接客で積み重ねてきたことがお客様に伝わったのだと思い、嬉しかったのですが、後日再びご家族で来店され、それ以来ご常連に。ご夫妻とお嬢さま、ご家族3人と親しくお話をさせていただくようになりました。 その1年後、私は接客長として練馬区の店舗に移ったのですが、私の誕生月にはご家族でわざわざ練馬区の店舗までお食事にいらしてくださいます。それは現在の神奈川県の店舗に異動してからも変わらずに。心からうれしく、やりがいを実感しますし、また、ありがたいことだと思います。 入社4年目、接客長になってまだ2年目で学ぶことが多いですが、自分が身に付けたことを後輩や準社員に伝え、また、実際にどうすればよいか、どのようなシーンであっても私自身が立居振舞を見せて教えることができるようになりたいです。どこの国のどの場面でもお客様に信頼していただけるような『接客のスペシャリスト』、それが私の将来像。和のおもてなしを今後も究めます。