- Profile
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氏名:村上 智亮
職種:デリカ課バイヤー
入社:2007年4月
部署:生鮮食品事業部 デリカ課
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入社後はアル・プラザ城陽に配属され1年間勤務。その後、フレンドマート甲南店の新店舗オープンに携わり、フレンドマート志津東草津店へと異動して、大阪初出店であるフレンドマート西淀川千船店では主任を務めた。2012年2月からは現在のバイヤー職に。入社以来、デリカ部門にて経験を積み、バイヤーになってからは、ヒットメニューの開発にも多数かかわっている。
What I do -こんな仕事をしています- お惣菜の仕入れや開発をするのがデリカ課バイヤーの仕事です。
デリカ課バイヤーは、お惣菜、揚げ物、中華、魚、寿司、弁当、おせち、ベーカリーなど、いくつかの担当に分かれています。その中で私はお惣菜とおせち料理が主な担当です。単身世帯の増加や女性の社会進出、高齢社会など、社会情勢の影響もあり需要が増えたことで、当社の惣菜部門の売上は年々伸びています。また時代の流れから健康やバランスを重視した商品が求められているので、現在はそれらを重点的に強化しています。
バイヤーの仕事は、大きく分けて「仕入れ」と「開発」です。仕入れでは、目的にあった美味しい惣菜を見つけ、生産メーカーと価格などの条件面を交渉して、その商品を導入するかを決めます。メーカーの工場へ視察に行き、自分の目で生産工程や出来上がり具合を見ることもあります。
もう一つの開発はゼロから商品を作ることです。例えば、おでんを開発するのであれば、まず「原材料はどれにするのか」「出汁はどのように作るのか」「調理工程はどうするのか」などの商品コンセプトをまとめます。そして、食材を調達して、開発スタッフと協力しながら試行錯誤で商品づくりを行い、お客様が求めている平和堂らしい味に仕上げていきます。その他、原材料費や人件費などのコストの計算なども、私たちの仕事です。
People and culture -働きやすい職場- 社長を「夏原さん」と呼べる雰囲気があります。
当社は、役職ではなく、「◯◯さん」と呼ぶことが社風になっており、フランクで話しやすい雰囲気が浸透しています。それは、社長からアルバイトの方まで一緒です。だから、私も社長を「夏原さん」と呼んでいます。逆に、「◯◯主任」「◯◯店長」と呼ぶのは禁止にされているくらいです。でも、そのおかげで会社全体にコミュニケーションが取りやすい環境が生まれていると感じています。 そして、当社は「前向きにチャレンジする人にはチャンスをくれる会社」です。私が高校生のときに近所にフレンドマート宇治店がオープンしました。その店舗は、利用していた私の母親をはじめ、まわりの人からの評判がすこぶる良かったのです。入社してから知ったことですが、売上もかなり高かったと聞いています。そして、何よりも店舗全体が、いつもワクワクできる楽しい雰囲気でした。そんな記憶から「いつかは新店舗のオープンに関わりたい」と考えるようになりました。 ただし、オープンを担当するには、商品の知識や売場づくりの経験、スタッフをまとめるコミュニケーション能力など、いろいろな力が求められます。入社してから「新店舗のオープンに関わりたい」という気持ちを強く持っていたので、商品について徹底的に勉強するなど、できることをコツコツとやりました。昔から、人と話すことは好きで、スタッフとは現場でもよく話すようにしていました。そうすると周りのスタッフが率先して作業を行ってくれたため、仕事が円滑に進み、結果的に売場全体の売上が上がっていきました。私の頑張り以上に、パートやアルバイトの皆さんが協力してくれたことが大きかったと思います。この成果を会社が認めてくれて、フレンドマート甲南店とフレンドマート西淀川千船店のオープンに関わることができたのです。成果を上げ、会社に認めてもらえたのは、みんなの頑張りのおかげです。メンバーにはとても感謝しています。平和堂は、そんな人と人とのつながりがある会社です。
My work -先輩たちの働く姿- 商品開発はバイヤーの醍醐味です。
バイヤーの醍醐味は、自分の考えた商品が、世の中に出て、お客様に愛され続けるロングセラー商品になることです。お客様に「美味しい」という満足のお言葉をいただけたときは、何よりもやりがいを感じます。 私がこれまでに開発した商品の中でのヒットメニューはおでんです。夏場はうどんやそばなどの売れ行きが好調なのですが、寒い季節になるにつれて、それらの商品の売上が落ちていきます。そこで「冬場に何か新しい商品を」と考え、おでんを開発することになったのです。商品化した初年度の売上はイマイチでした。そこから試行錯誤の連続です。例えば、原点である素材から見直し、すべて国産にこだわりました。大根であれば愛知県の青首大根を指定して、切り方やサイズも考えなおしました。具材の種類も見直して、売れ筋の7品目に絞り、ゼラチンタイプの出汁にして、電子レンジで調理すれば、すぐに食べられるように仕様も変更しました。工夫を重ねたおかげで今ではヒットメニューになっています。やはり自分の考えた商品が売れると嬉しいです。特に、ゼロから考えて作る商品への思い入れは強くなります。 もうひとつ「ポテトサラダ」も人気メニューで、これも私がバイヤーになってから大きく売上が伸びた商品です。ポテトサラダはそれまでも売れ筋メニューだったのですが、製造方法に改良を加えて、ロングセラーに成長しました。以前のポテトサラダは、デリカ部門が独自に仕入れたじゃがいもで製造していましたが、それを青果部門で扱っている減塩農薬のじゃがいもを使って作るようにしました。マヨネーズも家庭で一番使われているものに変えて、お客様に親しみやすい味にすると、一気に売れ行きが良くなりました。この改良の結果、ポテトサラダは私がバイヤーになる前と比べると約3倍の売り上げになっています。
Careers -キャリアプラン- 支配人・店長として強いチームを作ることが将来の夢です
主任として、メンバーと一丸となり新店舗の立ち上げに関わった時の感動は、いつも私の心の中にあります。だから、将来は支配人や店長として、新店舗の立ち上げに挑戦したいです。その立場であれば、売場や部門だけでなく、店舗全体を広くマネジメントできます。例えば、出展する地域にはファミリーが多いのか、高齢者が多いのかといった「商圏分析」、店舗内でのお客様の導線を考えた「売場づくり」、どのような人材がどこの売場に適しているのかを見極める「人材配置」もやってみたいと思っています。 私は人材育成に自信があり、新店舗を立ち上げるときには実現したいことがあります。それは、店舗のデリカ部門で行っていた「業務の多能化(マルチジョブ)」です。当社ではパートやアルバイトの方々はひとつの作業に特化しがちです。そこで、私は一人ひとりとコミュニケーションを取ながら、様々な作業に挑戦してもらうことにしました。例えば、ひとりのアルバイトさんが、毎日同じ惣菜を作るのでなく、ローテーションすることで、中華料理も作れれば、魚料理も作れて、お弁当も作れるようになったのです。 そのような業務の多能化を、新店舗では部門を越えて行いたいのです。精肉の仕事もできれば、鮮魚の仕事もでき、デリカでお惣菜も作れる。そんな人材を育てていき、誰もが高いレベルでサポートし合える「強いチーム」を作りたいと思っています。当社には「100年企業を目指す」という目標があります。そのためには育成が、最も大切なことだと私は考えています。平和堂は、教育制度がしっかりと整っている会社です。その強みを活かして「ここに平和堂があって良かったな」と多くのお客様に思って頂けるような店作りをしていきたいですね。