- Profile
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氏名：山口 和也
職種：運転士
入社：2013年
部署：大阪統括部 運輸部 西大寺列車区
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経済学部卒業後の2013年に入社。運転士をしていた父の姿を見て、同じように立派な運転士になりたいと思い近鉄へ。新入社員研修期間を経て、南大阪線矢田駅にて駅係員として出札業務、改札業務、駅案内業務などに従事。その後、車掌登用試験に合格し、西大寺列車区に配属される。1年間車掌を経験した後、運転士登用試験に挑戦。猛勉強の末車掌試験に続き一度で合格し、2016年4月から憧れていた運転士に。
What I do -こんな仕事をしています-いつも自分の家族を乗せているつもりで運転している。
現在、西大寺列車区で運転士をしています。運転するときに心がけていることは、安全・正確・快適にお客様をお運びすることと、ご乗車いただいているお客様を自分の家族だと思うことです。日々集中し、ミスのないように細心の注意を払って運転しています。たった一つの小さなミスがお客様にお怪我をさせてしまったり、最悪の場合、大切な命を奪ってしまうことにもつながりかねません。責任感を持ってひとつひとつの作業を確実に行っています。
運転士になり、最初は右も左もわからない状況でしたが、先輩にイチから丁寧に教えてもらったおかげで、少しずつですが、業務に慣れてきました。しかし、運転することへの恐怖心は今でもあります。逆にそれがなくなると粗暴な運転につながってしまうので、いつまでも恐怖心は持ち続けていなければなりません。安全運転に全神経を集中させているせいか、勤務を終えるたびにドッと疲れが出るのと同時に、無事故で終えられたという安堵感、やり遂げたという達成感など、いろいろな感情が湧き出てきて、改めて責任の重い仕事をしていることを実感します。
My choice -この仕事を選んだ理由-父の大きな背中が、今も脳裏に焼き付いている。
父が電車の運転士をしていました。幼稚園児のころ、父が乗務する電車に乗り、運転室の窓から運転する父の後ろ姿を見ると、制服姿が凛々しく、背中もいつもより大きく見え、家での姿と全然違ったことが今も脳裏に焼き付いています。そんな父に対し子ども心に「お父さん、カッコいい！」と感じ、「お父さんのように立派な運転士になりたい！」と強く思うようになりました。それから大学生になるまでずっとその想いを持ち続け、採用試験では運転士への憧れの気持ちや熱意をアピール。無事に採用されたことを報告すると母は父と同じ運転士の道を歩み始める息子のことを大変喜んでくれました。一方運転士になるきっかけを与えてくれた父はというと、「別の世界でも良かったのに」とつれない態度でしたが、口に出さないだけで内心は喜んでくれていたのではと思っています。 実際、私が入社してから親子の会話が増えました。運転士の大先輩ということで、聞きたいことがたくさんあり、顔を合わせるたび質問攻めにしています。まだ聞くのかという表情を浮かべながらも、ひとつひとつの問いに真摯に答えてくれることに感謝の気持ちでいっぱいです。父からのアドバイスで「どんな些細なことでも、いつもと違うと思ったら絶対に止まって確認しなさい。『こうだったらいいだろう』と思ってはいけない」というのが印象的で、父からの言葉を胸に日々運転席に座っています。
People and culture -働きやすい職場-仕事も、プライベートも全力投球できる環境がある。
とても雰囲気が良く、人間関係も良好な職場です。熱意のある人が多く、私が質問すれば1から10まで親身になって教えてくれます。今の私があるのは、周りの皆さんのおかげ、そう言っても過言ではありません。明るく気さくな人ばかりで、休憩中はみんなで冗談を言い合うなど、リラックスした時間を過ごすことができ、乗務中の緊張感から解放されます。1日の中でのこうした「緊張」と「緩和」のメリハリが、日々の安全運転につながっていると思っています。 人間関係の良さは職場を離れてからも変わりません。全員で300人ほどいる職場なので、さまざまな趣味を持っている人がおり、少なくとも誰か一人くらいは同じ趣味を持っている人と出会えます。ちなみに、私の趣味は野球です。高校時代まで野球部に所属し、現在も職場の野球部に入り、休日は仲間と一緒に汗を流しています。メンバーが少ないこともあってか、キャッチャー・ピッチャー・ショート・センターとセカンド以外の野球の要であるセンターラインを経験しました。オンとオフの切り替えがしやすく、自分の時間をきちんと確保できるのも当社の魅力です。
My work -先輩たちの働く姿-父と師匠を追い越し、特急の運転士を目指す。
運転士の見習い期間は9ヵ月です。最初の3ヵ月は座学研修で、残り半年は師匠(指導運転士)について実習をします。期間中はずっと同じ勤務。車掌時代には別の指導車掌についてもらっていましたが、期間は1ヵ月なので、関わる時間の濃密さがまったく違いました。師匠には運転士のイロハからさまざまなことを教わりましたが、中でも「運転席に座って前だけ見て運転していると 自分1人だけが乗っているように感じるけど、自分の後ろにはたくさんのお客様を乗せていることだけは絶対に忘れるな」という言葉が強烈に心に残っています。 お客様とのやり取りも印象深いです。入社するまでは、これほどお客様から言葉をかけてもらえる仕事だとは思っていませんでした。車掌時代のことですが、(私の)滑舌が悪く、ホームで連絡放送している際、聞き取りにくいとお客様からお叱りをいただいたことがあります。その方に何日か後に再会したところ「今日はわかりやすかったよ。その調子で頑張って」と励ましの言葉をいただき、とても嬉しかったです。 小さいお子様が手を振ってくれたり、運転席にかじりついて見てくれたりするのもやりがいを感じます。父のような立派な運転士になりたいと幼いころの私が思ったのと同じように、小さいお子様に「ボクも、ワタシも電車の運転士になりたい！」と思われるような運転士になることが目標です。運転士は、一生の夢。奥が深く、今の私はまだ新米運転士です。これから日々勉強していかなければ信頼される運転士にはなれません。いつの日か、父と師匠を追い越せるような運転士になり、特急に乗務することが目標です。
