- Profile
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氏名:清水 宏一
職種:代表取締役社長
入社:2002年4月入社
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大阪芸術大学を卒業後、映像制作プロダクションに入社。28歳でフリーランスに転身。幅広い顧客層の企業映像や展示映像などの演出に携わる。2002年に株式会社キャドセンター大阪事業部に入社。不動産プロモーション映像を中心に、幾多の映像制作案件にて企画・演出を担当。2013年に取締役社長、2015年に代表取締役社長に就任。
Our businesses -会社を知る- 3DCG技術をベースに、お客さまのビジョンを「可視化」する
株式会社キャドセンターは1987年に設立されました。3DCG技術をベースにした動画、静止画、VR(バーチャルリアリティ)をはじめとするインタラクティブコンテンツやシミュレータ、アプリなどの制作・開発を行っています。
お客さまの業種は多岐に渡りますが、中心となるのは不動産や都市開発領域です。新築分譲マンションやオフィスビルのプロモーションの一環として、まだこの世界には現われていない街区や建物、室内空間の完成形をリアルなかたちで可視化します。そうすることで、お客さまのビジョンや想いが具体的に伝わるようになるからです。完成したビジュアルは電車の中吊り広告や新聞広告、TVCMなど衆目が集まりやすいかたちで公開されますので、お客様と実際に住む(購入する)方や働く方との間をつなぐという役割も果たします。
また、省庁や自治体から依頼を受ける仕事では、啓蒙・教育・訓練といった社会有用性の高い目的でコンテンツやシステムが使用されるため、重責であると同時に誇りも感じます。
2009年に日本創発グループに参画して以来、印刷はもとよりデジタル・IT系のグループ会社と連携することにより、以前にも増してお客さまのニーズにお応えできる機会が増えました。今後もグループの総合力を通じてお客さまの抱える課題を解決へと導いていきたいと考えています。
Corporate value -私たちの強み- お客さまのニーズを質の高いクリエイティブへ昇華させる対応力
キャドセンターには30年の歴史があります。それは、「こういうものをつくりたい」「どんなかたちになるのだろう?」というお客さまの声に社員一人ひとりが真剣に向き合い、可能な限り正確で質の高いビジュアライゼーションを積み重ねてきた歩みでもあります。 お客さまや同業の方から「会社規模以上に幅広い技術に対応している」という評価を頂戴しますが、やみくもに広げた結果ではありません。お客さまの課題解決にワンストップでお応えするために必要なものを、お客さまニーズの収集とともに獲得していった結果です。そうして培ってきた技術力、表現力、対応力が私たちの強みです。 もうひとつの強みは人材育成です。従前は中途採用が大半で、特にクリエイターの場合はCG業界での勤務経験を重視した選考をしていました。中途採用への積極性は現在も変わりませんが、日本創発グループへの参画を機に新卒採用にも注力し、教育体制の変化や補強を続けています。 新入社員と年齢の近い先輩社員が個人指導を行うチューター制は、従前からのOJTを発展させたものです。新入社員は仕事の流れやノウハウを最も身近な先輩に具体的に教わるので心強いと思いますし、個別指導の終了時が「一人で作業を任せられる」人材になったことを示しますので、途上とはいえ達成感もあると思います。また、チューターにとっては指導を通じて業務の重要事項を再確認できるというメリットもあります。まだまだ課題は多いですが、技術の形式知化推進をはじめ、法律や情報リテラシーを高める研修、グループ全体で行う初期研修も含めると、社員を育成する環境は向上しています。
We are looking for people who… - 私たちが求める人材- 優等生を楽々こなす不良の精神の持ち主
理想の人材像は、優等生としてのふるまいを楽々こなしながらも、不良の精神を忘れない人ですね。これは素行不良や非行を肯定しているのではなく、世の中のあらゆることにきちんと疑問を持つ態度や知的好奇心のことだと考えてください。「これは違うのでは?」という視点や「当たり前のことを覆してみたい!」という気概は、新しい技術や表現の出発点になります。ですから社会人としての常識やマナーをきちんと踏まえて行動し、かつ自分の軸をしっかりと持っている<不良性感度>の高い人に魅力を感じます。 矛盾することを言いますが、実際に仕事に取り組む中では、お客さまから求められることと自分のやりたいことが一致しないケースは珍しくありません。<クリエイティブ=作り手の想いを実現する>と捉える人が間違っているわけではありませんが、それ以上に注視すべきはお客さまの想いです。創造する仕事とは、自らの思いと手でかたちづくるとともに、「お客さまの喜びとは何か?」を想像することからはじまるサービス業でもあるのです。クリエイティビティとサービスを並列させ昇華させることが、この仕事の永遠の課題だと思います。
Technology and development ability -私たちの制作・開発力- 日々新たな価値を模索して企業の信頼にしていく
キャドセンターが手掛けてきた仕事のすべてにおいて重要なのは、「お客さまに喜んでいただけるかどうか」。そこには、さらに先のお客さま(いわゆるエンドユーザー)や社会へ向けた視点も重要です。私たち作り手や送り手の満足は必要ですが、それだけに陥らず「成果を評価していただいて初めて報酬を得られる」との認識が大切です。会社と自己実現が半ばセットになった状況では奇異に感じるかもしれませんが、自分たちの使命を利他的に捉えていないと様々なところでズレが生じてしまうこともありますから。ただし、個人的な経験則でしかありませんが、利他的な思考と行動をすればするほど自己実現が向こうから近付いてくる感覚はあります。 キャドセンターでは、制作や開発だけでなく、営業、進行管理、企画などに携わる一人ひとりがプロフェッショナルとして仕事に向き合えるよう環境構築に努めています。それが、お客さまから「役に立ったよ」「素晴らしいものを作ってくれてありがとう」と言っていただくための基礎になりますし、その蓄積が社員の成長や当社の信頼になるわけですから。 CGやVRはもちろん、AIなどの導入が叫ばれるこの世界は変化や進化が目覚ましく、古い技術や考え方はすぐに淘汰され、新しいものへ更新されていきます。私自身、実写中心の映像制作で育ちましたのでアナログに親しみを感じますし、そこで学んだ基礎は現在でも役立っています。しかし、それだけに満足していては前に進めません。常に新しいものを取り入れながら今までにない価値を模索する。そして時折、先達が残してくれた変わらぬ遺産も点検する。「不易流行」という言葉が近いでしょうか、そんな行動を大切にして顧客満足度を超えるモノ・コトづくりに取り組んでいきます。