• Profile
  • 氏名:濱上 佑太

    職種:記者

    入社:2013年

    部署:報道局 ニュースセンター

  • 2013年入社後、制作局に配属となり「ちちんぷいぷい」「ごぶごぶ」や特番「オールザッツ漫才」「育ジャニ」のアシスタントディレクターを務め、2年目からはディレクターとしても制作に携わる。2015年、報道局ニュースセンターに異動。遊軍記者として奈良担当記者を兼任後、大阪司法記者クラブに所属。現在は主に裁判や検察庁の取材を担当する

What I do-こんな仕事をしています- 先入観を持たず、取材は公平であること。正確な情報を掴み、何を報道するかを見極めます。

大阪司法記者クラブに所属し、裁判所や検察庁の担当記者として、日々裁判を傍聴しています。初公判や判決を取材するほか、事件がどういうふうに流れていくのか、起訴するのかなどを検察官や弁護士に取材することもあります。テレビでニュースに取り上げられるような大きな裁判は、多いときで2日に1回程度ですが、どの裁判を取材するかは、公表されている裁判予定をもとに、大阪司法記者クラブのキャップと本社のニュースデスクと相談して決めています。
取材後は原稿を作成しますが、原稿の長さはニュースによって違います。基本はストレートニュースと呼ばれる1分半前後のもので、大体400文字程度の原稿にまとめます。傍聴では録音することもパソコンの持ち込みも禁止されているため、裁判官が話すことを手書きでメモを取り、細かな漢字などは裁判所から提供される判決文で確認しています。また、原稿はそのままアナウンサーの手に渡るので、主語や述語がわかかるように、難しい言葉も使わないようにしています。よく言われるのが熟語であまり言わないこと。熟語を多用する新聞とは逆で、例えば「消防車が出動」というのも「消防車が出る」というふうに、小学生でもわかる、耳でわかる言葉を使って書きます。
刑事でも民事でも、取材をするときは何よりも公平性を第一にしています。裁判でも検察と弁護士にわかれるように、取材においてもトラブルに巻き込まれた側の人と、トラブルを引き起こした側の人がいます。もし、片方の人に8割取材をし、もう一方の人に2割しか取材をしなかったなら原稿に偏りが出てしまいます。先入観をもたずに、どちらにも50:50の取材をする。私たち記者は、いろんな方面から取材をして情報の正確性を問い続けなければなりません。その上で原稿に8割載せるのか、2割載せるのか、何を報道するかを見極めます。

事件になる前のことを伝えられるのが、報道の魅力。

My work-先輩たちの働く姿- 視聴者の声から生まれるニュースを、もっと伝えていきたい。

取材をしていると、警察が容疑者を逮捕あるいは事情聴取するよりも先に、容疑者に接触する機会があります。遊軍記者時代、奈良担当記者として、違法に土砂が掘削され断崖絶壁になっている場所を取材しました。当時、奈良のグランドキャニオンと呼ばれ話題になりましたが、まだ警察が容疑者とされていた人物にアプローチする前に、その人物に取材をすることができました。説得の末、テレビカメラの前で話をしてくれることになり、容疑者と判明する前に、違法に掘削した人物の生の声を報道することができました。すると同じような事案が、滋賀の住宅街のすぐ横でも起こっていることがわかり、そこはもう地震があったら一気に崖が崩れてくるような断崖絶壁になっていました。 実はこの滋賀の事案は視聴者から届いた情報がきっかけで私たちが取材をすることになりました。現在、行政代執行をするかというところまで進んでいますが、事件になる前でも、「こういうことがあります」と報道することで、それを見た人から今度は「こっちにもあります」と発信してもらえる。私たちが伝えなければ気づかれなかったことを視聴者に知ってもらえ、見た人の役に立ち、反応が直接返ってくると、報道してよかったと思います。 いまはフェイスブックやツイッター、メールというカタチでいろいろな情報を、直接視聴者の方からいただくことが多くなっています。視聴者の声をきっかけに、事件になる前に取材をし、原稿にして伝えること、私たちにしかできない報道をさらに発信していきたいです。

大きな事件や事故でなく、生活レベルの出来事を発信。

My choice-この仕事を選んだ理由- 報道の根底にあるのは、庶民の感覚。視聴者の日々感じていることを伝える喜びがある。

毎日放送の夕方のニュース番組「VOICE」に、「憤懣本舗」というコーナーがあります。このコーナーでは暮らしの中で感じている様々な怒りを、視聴者からメールや電話でお寄せいただき、その中から取り上げた出来事を私たちが取材し、その実情を報道しています。 私が大学受験を意識し始めた頃のことですが、ある視聴者から私立大学の入学金・授業料返還問題についての怒りのメールが寄せられました。「試験に合格後、入学前の一定の期間内に入学金・授業料を納めるシステムは理不尽ではないか」というものです。番組がこのことを取り上げると視聴者から大きな反響があり、この報道を受けて行政と国が動き、大学の中にはこの制度を廃止するところも現れました。また、あるときは私の自宅近くにあるいわゆる「開かずの踏切」について「不便である」という声が寄せられ、鉄道会社が改善するという動きがありました。どちらも大きな事件や事故ではなく、身近な生活レベルで起きた出来事です。学生の私が見ても「これはおかしいのではないか」ということを吸い上げ、オンエアすることで、社会が動き、行政が動きました。このことに報道への魅力を感じました。報道の力と言えば恰好よく聞こえますが、その根底にあるのは、視聴者が日々感じていること、庶民の感覚だと考えています。 そして2016年、遊軍記者となった私はJNNの応援記者として、熊本地震を取材するために、1週間ほど現地に入りました。担当したエリアは南阿蘇村で、とくに被害が大きいとされる地域でした。お亡くなりになられた方、病院に搬送された方、避難された方、まだ行方が分かってない方も数名いらっしゃいました。どの方も皆、今後の生活に不安を感じられ、亡くなられた方のご遺族は絶望のなかにいました。そんな中、息子さんが行方不明になられたご家族が、毎日役場にこられていて「もっとこっちの方を捜索してください」と直談判されていました。通常こういうときにカメラを向けると、快く思ってもらえないことが多いのですが、息子さんのお父さんは、私たちの取材に毎回、積極的に応じてくださいました。ある日「なぜ応じてくれるのか」と伺ったところ、「まだここに一人残っているということを、報道の皆さんが言うことで、行方不明の息子の捜索が打ち切られないようにしてほしい」と答えられました。そのとき、この声を、これを伝えなえればいけないと強く感じました。夕方の全国ニュースでも、地元でしか流れないローカルニュースでも、熊本エリアでしか流れない中継でも、大学生が行方不明であることを原稿の中で入れ続けました。この取材がいままでで一番印象に残っています。

視聴者の声を、取材に反映させる。

Growth and development-仕事を通じて成長したこと- 自分の視点だけでなく、いろいろな人の視点を活かして、報道の新たな展開を生む。

入社して4年目のいま、まだまだ成長過程ですが、制作局での経験と報道局での仕事に共通していることがあります。それは本当にいろいろな人に会える職業だということです。制作局の時代は、京都の老舗の店主や社長、おじいちゃん、おばあちゃんに、若いタレントさん、ジャニーズ系のアイドルの方、ファンの方にお会いしました。報道局に異動後は一転して、容疑者と呼ばれる方、遺族と呼ばれる方、いろんな立場の方と関わらせていただいています。取材を始めた当初は「こんなロケをしたい」「こんな取材をしたい」と制作側の段取りや思いを伝え、相手のリアクションを待っていました。報道にきてからもしばらくは、取材する私から先に「こう思っていますよね」と先走っていることが多くありました。でも、いろいろな方を取材させていただく中で、ゆっくり時間をかけて聞いて、こっちが待てば実はいろいろなことを話してくれることに気づきました。いまはまず聞くという姿勢で取材をしています。 また、いろいろな見方も取り入れられるようになりました。フェイスブック、ツィッター、メールなど多様な媒体からリアクションがある時代、生放送中でもラインなどで反応を呼びかけることも珍しくありません。自分で企画・取材したニュースに対してもメールで反応が来ることがあります。それを見ると視聴者にとって何が面白かったがわかり、意図していないところへの反応をいただくと、次回取材するときの参考としています。それまで自分では気にしていなかったことも取材の場で聞くようになり、カメラスタッフにもそういう絵も撮ることを伝えるようになりました。でも、最初からそうだったわけでなく、いろいろな媒体で反応を見るたびに一喜一憂していた頃もありましたね(笑)。立場の違う様々な年代の方の声を聞き、それぞれの視点に立って聞いてみたら、自分の視点だけで取材するのとはまた違う方向に展開していきます。視聴者の視点を実際の現場で活かしながら、マイペースで日々取材をさせていただいています。

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企業情報
企業名

毎日放送

業種 放送・新聞
事業内容 ◎テレビの放送
「情熱大陸」「世界の日本人妻」などの全国ネット番組をはじめ、「ちちんぷいぷい」「痛快!明石家電視台」「よしもと新喜劇」など数多くの番組を制作・放送しています。また、報道においては調査・検証報道で高い評価を得ているニュース番組「VOICE」のほか、ドキュメンタリー番組「映像」シリーズは真摯な報道姿勢が評価され、国内外の数多くのコンクールで受賞しています。

◎ラジオの放送
「ありがとう浜村淳です」から「MBSヤングダウン」まで多様な番組の90%以上を自社制作。番組と連携したさまざまなイベントを行い、リスナーの厚い支持を得ています。

◎文化・スポーツ事業
「1万人の第九」「神戸コレクション」「音舞台」などの文化イベントや「ダンロップフェニックス・トーナメント」などのスポーツイベントを企画・運営しています。また、舞台芸術専用として設計された劇場を運営しており、演劇やコンサート、落語など、年間50本以上のエンターテイメントを提供しています。
Webページ 企業ホームページ
人事部ホームページ
設立(年・月) 1950年12月
代表者名 三村 景一
資本金 40億7,249万円
上場データ 未上場
売上高
従業員数 641名 ※2015年7月
従業員平均年齢
本社所在地 大阪府大阪市北区茶屋町17-1
勤務地
(都道府県)
東京都, 愛知県, 大阪府

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